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初めまして。

ユウカ・シーシカです。
初めて作った絵本は『ハットマンとしあわせのたね』という作品でした。
日々時間が過ぎる中で、心がフラットな時と、忙しさに心がざわついている時など、同じ事をしているのに心の捉え方が全く違う事に、
「勿体ない!」
「なんであんな風にしちゃったんだろう」
と思う経験が日常的に沢山あります。
 
私は、初めて社会に出てから福祉の仕事を長年してきました。
ナースコールで呼ばれる度に
「ちょっと待って下さいね!」
この言葉に、なんか違う言い方ないかなぁといつも思っていました。
呼んだ方は、トイレに行きたいのかもしれない。何か急ぎの用かもしれない…。
ナースコールで呼ばれ、訪室すると
「寂しかったんだよ」
「眠れないんだよ」
という事も沢山ありました。
そんな時に心がフラットであれば、楽しく会話をして気持ちに寄り添えるのに、忙しさで心がざわついている時は、
つい「ちょっと待って下さいね!」
の言葉が出て来てしまう。相手に「待って!」
とストップを掛けている様に感じていました。
 
後々、呼ばれた方の所に行くと
「忙しいの分かっているから大丈夫だよ」と気を遣われる始末でした。
そして、福祉のお仕事を通じて命の尊さを目の当たりにして来ました。
昨日、あんなに楽しく話してたのに、出勤したら亡くなられていた。という事も沢山経験しました。
嬉しい時や楽しい時間を共有出来るのも、とても貴重な事を知り、そんな想いから1日1日が尊いものだと気が付きました。
また、本来は福祉を利用したくて利用している方は少なく、ご病気になられて仕方なしにという方が多いものです。
思う様に過ごす事が出来ない事は、形は違えど誰にでも起こり得るものだと思います。
そんな時にも、誰かと一緒に過ごしたり、好きなだけテレビをみたり、散歩したり、時には気が済むままに泣いたり叫んだりしてみたり…。
一人一人幸せの感じ方は違っても、日常の幸せって、人の数だけ沢山溢れているのだと気が付きました。
そんな、人それぞれの幸せを見つける事が得意で、ハッと気付かせてくれる
『ハットマン』というキャラクターが誕生しました。
小さな儚い幸せもキャッチ出来る事から、サイズは小さく、溶けて無くなってしまいそうな雪だるまから考案しました。
初めての絵本で、勉強不足な所は沢山あると思いますが、私自身の得た経験を詰め込んだ作品になっています。
これからも、絵本を作るクリエイターとし邁進して参りたいと思います!
ユウカ・シーシカ

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